2008年12月に世に出た本なので、かなり古いビジネス書になる。
図書館で何かビジネス系も借りてみるか…と思って手に取った本。ミクシィの上手な使い方が載ってたりするのは、そういう時代だということ。
これを借りよう!と思ったきっかけになった見出しがあった。それは
役職名と肩書は違う
というもの。係長、代表取締役。というものではなく
「自分は何者なのか?」を表すフックとなるブランドネーム
であるとのこと。
…自分で、こういうの付けるのちょっと気が引けて、けっこうど真ん中なものしか名刺に載せたくないタイプなのですが、必要かな…と思っていたので、それが言葉化されていて、なるほど。と。
で、有名どころの肩書とお名前を紹介していて、
「レバレッジ」の本田直之さん
とあり、これのことか、。と思ったわけです。
フリー=個人事業主として、仕事を開始したときに、まずは
『デザイナー』という肩書でやっていました。これは一生これで喰うんだという強い意志もあったし、頑なに守っていたものがありました。
でも、肩書というものは、自分の思いと他の人からの見え方・感じ方は別です。
例えば、私が『デザイナー』と名乗りたくて、名刺に書いていたとしても、『洋服のデザインをしているんですが?』と聞かれること。最近は随分減りましたが『デザイナー=すべてイブ・サンローランか山本耀司』という世相もありました。
デザイナーという言葉に 【創造するひと 設計をするひと】という大きなくくり方に魅力を感じているわたしの思い と 一般的な認識に隔たりがあり一致しないことも多々あるのです。
そこをビジョンとして『在りたい自分』を表現するのか、それとも他の人に『わかってもらうきっかけ』と捉えるのか。
選択には、いろいろな道がありそうに思います。
時代が変わってきたのは否めないのですが、本や媒体というのは自分が必要なところを好きな分量、必要な要素を肥やしにすればいい ということを改めて気が付かせてくれました。10年前の本でなければ、そこに気づけなかったかもしれないなと感じました。
備忘録としてアップしておきます。
<広告>